日本パープル様は、昭和47年に設立され、「あなたの大切なものをまもり続けます」という企業理念のもと、50年の長きにわたり官公庁・各種団体・企業様7,000社 20,000事業所の情報文書の保管から処理までを一貫してお手伝いしてまいりました。
「MAMORU」というセキュリティサービスを総称する新コーポレートブランド名を掲げ、
– 機密抹消サービス「保護(まもる)くん」
– 書類保管サービス「SHOKO(ショコ)」
– 契約書管理クラウドサービス「ConPass(コンパス)」
– 法人向け物品保管サービス「Stock MAMORU(ストックマモル)」
– 個人向け物品保管サービス「AZUKEL(アズケル)」
機密情報を扱うプロ集団として信頼を得ながら、情報化の時代、個人情報の重要性増大と共に、当社の<まもる>範囲は機密文書廃棄にとどまらず、電子化やファイリング、データや什器の保管、コンサルテーションと多岐に、またご提案内容もアナログとデジタルの双方向へとスコープを広げています。
今回当社で施工させていただきました保管庫について、オペレーション部ゼネラルマネージャーの石渡高之様にお話を伺いました。
- 施工内容
- 株式会社日本パープル 第7保管庫新築工事
倉庫新築、地上3階、鉄骨造、延床面積7,295.48㎡ - 会社名
- 株式会社日本パープル
- サービス内容
- 情報セキュリティ事業、デジタルアーカイブ事業、ストレージテック事業
- 担当者
- オペレーション部ゼネラルマネージャー 石渡 高之様
- URL
- ・法人向け物品保管サービス【Stock MAMORU(ストックマモル)】
https://www.mamoru-kun.com/stockmamoru
・個人向け宅配トランクルーム【AZUKEL(アズケル)】
https://www.azukel.com/
石井工業との出会いについて教えてください。
弊社の計画に合う建設会社を探していた時に、ホームページで石井工業を見つけ、問い合わせました。そして、お会いしに行きました。
私が初めて石井工業を訪れたのは、忘れもしない、千葉県北東部が停電となってしまった2019年の夏のことでした。
石井工業のある香取市も停電となってしまったその日の昼にお会いする約束をしていたのです。そのような状況を知らずに、東京から到着しました。自分たちの食料調達もままならない中で、専務や社員の方々が次々に食料や水などを持ってきてくださり、大変な中迎え入れてくださいました。とても温かい会社だという印象を受けました。
石井工業への発注の決め手はなんでしたか。
弊社も、社長一同、人を大切にする会社です。これは会社の経営の柱の一つでもあるのですが、石井工業との面会を重ねる中で、弊社と社風が似ていて、相性の良い、とても誠実な、そして温かい会社であることがひしひしと伝わってきました。もちろん、問い合わせの時点では、他に検討をしていた会社もあったのですが、石井工業の皆様と話をするうちに、最初の良い印象が確信に変わりました。
建設は、建物を通じて、弊社の今後やりたいことを具現化してもらう仕事です。長きにわたって、パートナーとして弊社と歩んでくれる会社を求めていました。そのような視点を持った時に、依頼主と顧客という関係を超えて、パートナーとして色々なビジョンを共有でき、それをしっかりと建物として建設していただける石井工業はそのような会社だと思ったためです。
石井工業に工事を発注していかがでしたか?
今回、石井工業には土地探しから、物流総合効率化法を適用して市街化調整区域での開発申請を経て、建築プランを共に作り上げ、倉庫業・一般貨物の申請許可に至るまで一貫してお願いしました。また、倉庫で展開するサービスのロゴやデザインなどもお願いしました。非常に質が高く、また、我々発注者に対しても最初から最後まで真摯な対応をしていただきました。
弊社から、「ザ・ベスト・オブ・パートナー感謝状」をお送りさせていただきました。この感謝状は、弊社とお付き合いのある会社の中で、毎年1社にのみ与えられるものです。この感謝状をお送りしたいと弊社幹部全員が納得して思うほど、弊社にとって石井工業が重要なパートナーであり、また良いお仕事をしていただいたということです。今後、また倉庫を作る際なども、ご一緒したいと思っています。
今回施工の倉庫について教えてください。
弊社は、顧客の「大切なものをまもる」ために、様々な保管に関するサービスを展開しています。
旧倉庫群に加え、お客様からの年々増加する保管物の物流量に応える体制を整えるために保管能力を約3倍に拡大させ、法人向け物品保管サービス「Stock MAMORU(ストックマモル)」、個人向け物品保管サービス「AZUKEL(アズケル)」の中核を担う新拠点として建設しました。
新倉庫では主に4点の取り組みから倉庫DXを具現化しました。質と量の両面から物流を効率化し、お客様のより多様なニーズへ、より迅速に対応することを目指しました。
具体的には、どのような機能を持った倉庫なのでしょうか?
今回、ビジネスとしての当社の強みを強化し、また人にとっても地球にとっても安全でやさしい倉庫にしてあります。
まず、最適な空調設計が導入されています。全倉庫内では常時、温度・湿度を最適数値に保持する必要があります。そのため、扱いに繊細さを要求されるパソコン機器、皮革製品や美術品を含む幅広いカテゴリーに対応できるような倉庫をお願いしました。また、保管倉庫として、安全対策は欠かせません。顔認証技術によるスマート入退室管理で、社内外の情報漏えいを阻止。全方位カメラを設置し、積荷作業の状況や離れた拠点のスタッフ間の行動や配置を監視。常に効率的な体制をアップデートできるようにしてあります。さらに、万が一の災害時に備えて、浸水対策用に施設のプラットフォームを底上げしています。また、環境面では太陽光パネルを配した屋根での再生エネルギー化のほか、床や壁を高断熱仕様にしてあります。さらには非常時における蓄電や給電設備も完備するなど、地球温暖化とBCPへの長期的な対策を施しました。
保管サービスの特長であるWEB管理を可能とする撮影設備を拡充したことも特筆的なことです。LED照明、スタジオレール機材、乱反射を防ぐ特殊塗装壁から画像編集専用ソフトウェアまでを完備しました。
また、人が働きやすい機能とデザインにしました。人の動線に関して、動きやすいような作りであることはもちろんのこと、オフィスエリアや倉庫エリアの随所にWiFiスポットを設置し、リアルタイムで人と人がつながれるようにしてあります。エントランスにはヤシの木を植え、門や建物内観の随所に木材を使用するなど、訪れる人や働く人が無垢材による癒し効果を得られるウェルビーイングなデザインを施してあります。
倉庫を建設して、今、皆さんの反応はどうですか?
まず、ビジネスに関しては、自信を持って顧客や、将来の顧客候補の方々に、弊社のサービスを説明できることがとても嬉しいです。この倉庫では、先ほど説明した我々のビジョンや、考え方、ビジネスとして大事にしていることが具現化されています。もちろん、この倉庫ができる前からも、顧客や顧客候補の方々には、そのような説明は行なっていましたが、やはり、実際それを目にできる機会があると、より安心できるようです。お客様にぜひ見て欲しいと言いたくなる倉庫ができて、大変満足しています。
また、社員や契約で働いてくださっている方々の士気も上がりました。倉庫というと、一般的に、割と薄暗くて寒い、またどちらかというと居心地が良いというイメージはないと思います。しかし、今回の倉庫は、温度や湿度管理をしっかりしているので、身体的にも長い時間いても体に負担がない。さらに、デザイン面や環境面にも配慮して、精神的にも居心地の良さを意識した倉庫にしています。そのような従業員への配慮も、いたるところに体現されていて、会社としては、彼らのモチベーションが上がっていることをひしひしと感じています。
石井工業のどのような点が印象に残っていますか?
石井工業の技術力の高さや品質の良さはいうまでもないのですが、人はもちろんのこと、工事や建設に対する誠実さが印象に残っています。
石井工業は、まず、建設の教科書にあるようなことを、本当に教科書通りにきちんとやり、その上で、細部に心を込めた工事をしてくれる会社だと感じました。様々な建設会社がある中で、依頼主である我々は、建設物を作る過程すべてを見ることはできません。逆にいうと、施工の途中や、依頼主である我々が見えないところは、手を抜こうと思えばいくらでも抜くことができてしまうと思います。そのような中で、施工会社を信頼できるかどうかは、一番重要なことと言っても過言ではないと思います。建設は、やはり額や規模が大きな買い物になるので、安心してお任せできるというのは、とてもありがたいことです。石井工業としても顧客や地域からの信頼を大切にしていると思いますが、100年を超える歴史が、それを裏打ちしていると思います。
最後にメッセージはありますか?
石井工業を検討している方には、「まず一度、行ってみてください」ということをお伝えしたい。きっと、私がお伝えしたかったことが、わかると思います。
この度は、事業拡大へ向けた大事な倉庫の施工をさせていただき誠にありがとうございました。
今後とも御社の益々のご発展をお祈り申し上げます。